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ミニアチュールに描かれた 『ギータ・ゴーヴィンダ』の世界 幾世紀にもわたり人々を真実の愛へと誘い続けている『ギータ・ゴーヴィンダ』。詩人ジャヤデーヴァが情緒豊かに歌う神と魂の織りなす愛物語を、シャクティの一人が描いたミニアチュール(細密画)とともに触れてみましょう。 * * * ヴリンダーヴァンの森の中で繰り返される官能的な愛の交歓は、クリシュナと牧女ラーダーの愛をこの上なく甘美なものにした。そしてクリシュナの移り気と些細なことから生じたラーダーの戸惑いと行き違い……分かたれた愛の苦しみは狂おしく燃え上がり、ラーダーの身体と心を衰弱させる。愛人(ラーダー)は想いに夢中になり、それから起き、彷徨い歩き、到る処に愛する者(クリシュナ)の顔を見つめ続け、おびただしく泪を流し、笑う。そして愛の充満の中、すべての意識が失われ(心が止滅し)、真の愛(プレーマ)だけが存在する。 シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサ
*クリシュナは神、アートマンまたは真理そのものであり、ラーダーは純粋な心、人間の魂を象徴しています。『ギータ・ゴーヴィンダ』に歌われる官能的な描写は、決して男女間のセクシャルな恍惚を表しているのではなく、神と魂の合一をシンボリックに表現したものです。無限である神の愛に五感でもって触れようとしたジャヤデーヴァからこぼれ出た言葉が、詩となったのではないでしょうか。 |